日本書道研究会会長
大塚桐霞

日本書道研究会は明治44年に創立され1世紀を超えて活動してまいりました。3000年の歴史がある中国の古典を主流に正統的な手法で漢字を学び、また日本独自の雅な「かな」の分野も取り入れ、創作作品にまで昇華できるよう幅広く研鑽を重ねてまいりました。
当会の月刊誌「書の心」は、昭和44年4月創刊、平成31年3月号で600号を迎えました。半世紀にわたり休むことなく刊行してまいりましたことは意義あることと感じております。時代が変わりゆく中、会長として、脈々と引き継がれてきましたこの伝統を、次の世代の方たちに引き継ぐ大きな役割を担っていると思っております。古典に準拠しながら、心豊かに情緒あふれ、生き生きとして生命感や迫力が感じられるような書が書けるように、皆様と切磋琢磨し、当会の発展、更には書道界の発展に寄与してまいりたいと思っております。
近年はこのホームページを通して入会される方も増えています。書を習う目的はいろいろあります。趣味として、或いは実用的に美しい文字が書けるようになりたい方、いつかは芸術性に富んだ作品が書けるようになりたい方など、お一人でも多くの方が、当会を通して書の魅力に触れていただけたら、誠に幸甚と存じます。