名は彦総、字は素卿。明治二年山形県酒田市に生まれ、幼少の頃から書に親しみ、特に顔真卿の偉大な人格とその荘重雄渾な書風に深く傾倒し、顔法研究の第一人者長三洲(明治三筆の一人)に師事し、後には和漢各時代の書について、広く深い研究を積んだ。
きわめて謹直、強い信念を持って明治四十四年当時書道の衰頽を憂い、その振興普及をめざして東京臨池会を創設。(現在の日本書道研究会)
文部省検定試験委員、国定教科書、書き方手本の筆者として、また閑院、伏見両宮家の書に関する御用も勤めた。 東京商科大学(現一橋大学)では二十年余教鞭をとった。
山口半峯書 『 烟烟園中花 』

烟々たる 園中の花、早く発き 還た先づ萎む。
遅々たる 澗畔の松、 欝々として 晩翠を含む。 
「山口半峯特別展」(動画 1分34秒 無音声)
(於: 酒田市松山文化伝承館 開催期間: 平成20年9月17日~11月31日)