名は文雄、字は彦卿。初代会長山口半峯の養子となる。半峯に師事し昭和四十四年一月、第二代会長田中金峯の後を受けて第三代会長に就任。会長就任の四月より「書の心」を発刊、又同年より「書心展」を主催する等、日本書道研究会発展の基礎づくりに貢献した。温厚篤実、書道のためには毅然として動かぬ信念を持って後進の指導にあたり、特に病が篤くなってからも日本書道研究会の発展の為に病躯をおして働く崇高な姿は永久に忘れることのできない会長であった。

山口昭峯書 『 寿 』